燕京号のチェックインで旅行哲学する@神戸

燕京号に乗り組むと、そこには肩からたすきをかけた、若い女の子達がいて、乗客一人一人をその部屋まで案内してくれたよ。
この話は、「アジア超特急地獄旅行」に書いてあるのでそれを読んでください。

「アジア超特急地獄旅行」から《謎の「みどくつ名刺」》
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/asia/yoyaku.htm

で、この小さな写真をよく見ると、白人女性のバックパッカーが船にチェックインしている様子が写っている。
その特徴は、とにかく背負っているバックパックが大きいことだね。
欧米人の場合は、とにかく極限まで大きなバックパックを背負って、それにまたさらに別のバッグを持っているのが普通だ。
これは、もちろん体力もあるのだろうけれど、旅先でテントを張って野宿をしたり、自分で料理を作ったりというのが、基本になっているからだね。
また、服装も場所にあわせて、おしゃれをしたりと、バラエティに富んでいる。
つまり、欧米人のバックパッカーは「旅を精一杯楽しもう♪」と考えているわけだ。
ところが日本人は、できるだけ荷物を少なくして、身軽に旅をすることが自慢だ。
これは、旅に楽しみを求めていないんだよ。
日本人は、ただ、うまく旅が無事に済めばいいと考えている、ってことなんじゃないかな。
だって、楽しむためならば、服装は各種そろえておきたいしね(もちろん、コンドームも)。
つまり、日本人は、旅を楽しんでないんだよ。
これは、本当の話。
だから、日本では旅の貧乏自慢、苦労自慢が常に旅のメインテーマで、日本社会では受け入れられるわけだ。
そして、旅先のセックス話はつねに、眉をひそめて語られるわけだ。
そんなことをやっているから、日本人は本当に旅を楽しめないんだよね。
僕の主唱する世界旅行主義の三位一体理論で言えば、「旅=セックス=人生」なんだから、旅を楽しめないってことはさ、実は、「日本人はセックスも人生も楽しんでない」んだよ。
日本人が考えることは、ただ、旅も、セックスも、人生も、無難にすごせばいいってだけなんだ。
ま、燕京号に足を踏み入れただけで、これだけ考えられるってことが、旅行哲学者のすごいところなんだよね。
【写真】燕京号に乗り込むと、赤いたすきをかけた美女軍団がいて、白人バックぱっカーの荷物の多さを目にして、つい、旅行哲学をしちゃいました。
【旅行哲学】日本人は何も楽しむことができない。ただすべてが問題なく過ぎ去るように、我慢するだけだ。