交河故城@トルファン/中国

トルファンの観光地で一番入場料が高い交河故城は、交河という文字が示す通り、2つの河が合流する手前、2つの河に挟まれた台地の上にある。
入り口からちょっと坂を上って中に入ると、よく舗装された細い道が通っている。
この遺跡は日本の援助によって整備された、と入り口の大きな看板に説明してある。
が、整備するもなにも、残された遺跡はほとんど泥の塊で特に見るところはない。
見所と言えば、故城の端に行って、高い断崖のうえから川を見おろすことかな。
手すりも何もないので、よく見ようと身を乗り出して、崖から転落する人がゼッタイに年に何人かいると思うね。
僕が行った時は砂が飛んでいて、見通しがよくなかった。
それがまた不思議な感覚で、他の人たちから別れて1人で歩いていると、まわりに誰も見えなくなって、別の世界へ迷い込んだ気持ちがしたね。
この地にいろんな人が住み、暮らし、権力を争い、戦い、笑い、泣き、愛し、子どもを育てていた。
しかしみんな、死に絶えてしまった。
世界旅行者は世界中の遺跡を見てきて、一つの確かなメッセージを得る。
それは「人は死すべきものである(Man is
mortal)」。
【交通】トルファン1日ツアーのマイクロバスでトルファンの町に戻る時に思ったんだけれども、交河故城までは舗装された道で一直線。
自転車を借りれば、自分で行ってゆっくりと見れると思います。
これは「Lonely
Planet」の「CHINA」にも書いてありました。
>>During the cooler
months you can cycle out here without any problem.
【写真】交河故城と世界旅行者(セルフタイマーで写真を取る)
【旅行哲学】人はみんな、死んで、忘れ去られる。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20041124
