ナボイ劇場@タシケント/ウズベキスタン

ウズベキスタンの首都タシケントの中心にある、レンガで造られたビザンチン様式の重厚なナボイ劇場。
芸術を重要視した旧ソ連らしく、バレエやオペラの公演のために建てられた。
正面には噴水もあってとてもキレイなところにある。
しかし、この建物の横には「日本人が建設に協力した」とのプレートが見つかる。
この劇場の建設現場で働いたのは、満州国が崩壊したあとに、ソ連に強制収用所へ送られた関東軍の兵士たちの一部約千人だった。
そのころの日本人捕虜の熱心な働きかたがウズベキスタンの人たちに感動を与えた。
タシケントは地震がの被害を受けているが、このナボイ劇場はタシケントが崩壊した1966年の大地震でもびくともしなかったという。
「Lonely Planet」のCentral Asiaには、この「Navoi Opera & Ballet Theatre」について、「この建物はモスクワのレーニン廟を作った芸術家が指導した」と説明があるだけで、日本人の抑留者の建設参加については言及がない。
僕も個人旅行だったら、劇場の前をさっさと通り過ぎていたことだろうね。
中央アジアの旅行は、個人で旅をしたら、ただ移動だけで終わってしまう。
見るものは同じようなモスクやメドレッサばかりなんだからさ(涙)。
中央アジアはツアーに参加する方がいいと思うよ。
タシケントは地下鉄もあり、キレイな並木の通りもあり、もちろん公園もあって、とても感じのいい町だ。
僕が訪れたのが11月の始めで、それでもそんなに寒くなかったが、夏はかなり気温が上がる。
でも、東京のように蒸し暑くはないだろうから、からっとしていてとても気持ちがいいと思うよ。
【写真】タシケントの中心に建つ、ナボイ劇場
【旅行哲学】中央アジアはツアーがオススメ。