幻の大戦果・大本営発表の真相

過大な戦果を発表して、天皇陛下まで騙して、全国民が喜んで、ちょうちん行列までやった「台湾沖航空戦」の実態を描いて、日本軍の本質を考えた本。
結局、日本軍とは、戦闘集団ではなくて、ただの軍官僚の出世争いの場でしかなかった。

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大本営陸軍部報道部員だった平櫛中佐は、その著書「大本営報道部」の中で、
「思えば、日本の軍隊は、巨大な官僚集団であって、科学的な戦闘集団ではなかったのだろう」
と書き残している。


関連として、台湾沖航空戦の実態をいち早く大本営に知らせた情報参謀堀栄三氏の本を読むといい。

僕が考えるに、日本人は戦争が下手だ。
また、情報の取り扱い方もわからない。
その本質が変わってない以上、日本が軍隊を持てば、大きな間違いを犯すに決まっている。
だから、自衛隊の海外派兵などをやってはダメだ。

何しろ日本軍は、一度動き出したらその方向を変えられない。
中国への出兵もそうだし、それ以前のシベリア出兵もずるずると長引かせた。
大東亜戦争も、勝てないとわかったら、とっとと停戦交渉をすべきだった。
が、それはできない。
というのが、日本全体が官僚主義なんだから。

日本人は本当の意味での勇気を持っていない。
なぜなら、神を持たないからだね。

神を持たないから、1人での決断は出来ない。
ただ、周囲に流されるだけだ。

日本は憲法改正なんかしないほうがいい。
というのは、日本人は自分で物事を考えて、それに応じて決断し、行動するという、この基本が出来ないからだよ。

日本人は、世界から隔絶されたところで、日本だけの平和を求めた方がいい。
自分でじっくり考えてみればいい。

日本人が望むのは、栄光でも名誉でもない。
日本人は結局、宴会とセックスが好きなだけなんだ。

大東亜戦争のときも、軍の高級官僚は、戦争にまじめに取り組まなかった。
やってたことは毎日宴会をやって、芸者を抱いていただけ。

恥ずかしいことだが、これは本当だ。
世界から馬鹿にされても、それが日本人なのだから、それでいいんだよ。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20070517#p1