アルゲタブリーズ@タブリーズ/イラン

イランという国はなぜか日本人旅行者に人気があるようだ。
男性旅行者の場合は、アジア横断をする時はどうしても通過しなければならない国だという理由があるからだろう。
イランは長い歴史を持つ大国なので、旅行好きならば一度は行ってみたいと思うのは自然だ。
例えば、ペルセポリスというペルシャ時代の遺跡もあるし、その後のイスラム教のモスクも多いしね。
また、日本女性の間ではイラン人男性が優しいという噂が広がっているらしい。
だから逆に、日本のイラン大使館では日本女性に対してのビザ発行が厳しい。
これは、日本女性がイランの風俗(性風俗!)を乱しているからではないかな。
僕が「間違いだらけの海外個人旅行」「これが正しい海外個人旅行」「大人の海外個人旅行」の伝説の三部作で「日本女性の海外でのセックス問題」を取り上げて以来、それがだんだん正面から受け止められてきたようだが。
世界旅行者も1999年のアジア横断旅行の過程で、イランを横断したことがある。
【世界旅行者のイラン横断ルート1999】
パキスタンのクエッタから夜行バスでイラン国境へ着いて、そのままタクシーでザヒダン。
ザヒダンのバスターミナルからバムへ行き、死の町アルゲバム観光。
バムからバスでケルマーン、さらにシラーズへ。
街角で捕まえたタクシー借り切って、ペルセポリス遺跡観光。
飛行機でイスファハン、エマーム広場などイスファハン観光、
飛行機でテヘラン、また飛んでタブリーズ。
タクシーでマークー。マークーから乗り合いタクシーで国境。
トルコへの国境を越えて、マイクロバスでドグベヤズィット。
というルートだったよ。
このルートを見ると、前半はバスで移動しているのに対して、後半は次々と飛行機を使っているのが特徴的だよね。
その理由は、早い話、イランはだだっ広いだけで、その割りに見るものがないとわかったから。
お酒も飲めないしね(涙)。
僕はシラーズ〜イスファハン〜テヘラン〜タブリーズと飛行機で飛んだ。
この飛行機がまた安いんだよ。
シラーズ〜イスファハンが9100リアル、イスファハン〜テヘランが91000リアル、テヘラン〜タブリーズが113000リアル。
この時期、1米ドル=9000リアル程度だったので、どれも10ドル程度だ。
涙が出るほど安いので、こんなところをだらだらとバスで走る方がおかしいよ。
僕は、タブリーズへとやってきた。
ホテルは「モルバリッド」で、シングルが26800リアル、つまり3ドル程度。
確かにイラン旅行は安いよね。
ただ、タブリーズの町でも見るものはほとんどなくて、アルゲタブリーズという遺跡、あとはマスジェデキャブード(ブルーモスク)があるくらいだ。
実はタブリーズへ来たのは、ただ国境への町マークーへ行くためだけだったんだから、それでよかったんだけどね。
【写真】タブリーズのアルゲタブリーズ
【旅行哲学】イランはだだっ広い割りに、ホント見るものがないのでガッカリ。