パキスタンでビールを飲む@GULLIBAR/パールコンチネンタルホテル/ペシャワール/パキスタン

パキスタン旅行のまず第一の問題点は、アルコールが飲めないってこと。
とはいっても、パキスタンは隣国のイランほど厳しくはなくて、一流ホテルでは外人向けにお酒は出しているようだ。
ま、すべての高級ホテルでそうなっているかどうか、実際どうなのか、僕はわからないけどね。

中国からクンジュラブ峠を越えてパキスタンにはいったその夜、フンザはカーリマバードの道端のレストランでは、「フンザウォーター」というアルコールを売っていた。
が、よく知らないと変なものを売りつけられることになるので注意した方がいいかも。

参照:フンザウォーターを飲んだ話。→ http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/asia/hilltop_hotel.htm

カーリマバードの道路わきの雑貨屋で入手した「Lonely Planet Pakistan」には、アフガニスタン国境に近いペシャワールの最高級ホテル「パールコンチネンタルホテル」では、ビールが飲めると書いてある。

これは絶対に行って試してみなければ、世界旅行者の沽券に関わる。
禁酒国のパキスタンでビールを飲む、というのは話のネタになるからね。

ラワルピンディからコースター(中型バス)でペシャワールのバスターミナルに到着する。
バスターミナルからバックパックを背負って歩いて、ガイドブックにあった「ローズホテル」に宿を決める(実はこのローズホテルはとんでもないホテルだったのだが、それはまた別に書きます)。

さて旅人がペシャワールで考えることは、ペシャワールからカイバル峠を越えてアフガニスタンへ入るか、パキスタンのクエッタからイランへ入るかだね。
この時期国境は封鎖されていたので、アフガニスタンへ行くのは無理っぽいし危険。

また、パキスタン西部の部族地帯へ入るのも危険。
なにしろパキスタンとアフガニスタンの国境地帯に住むパシュトゥーン人は、全員武装していて、パキスタン政府の支配が及んでいないんだから。

ということは、ペシャワールからぐるりんとパキスタンを時計回りに一周してクエッタへと繋ぐ、パキスタンで一番の長距離列車に乗ることになる。

ペシャワール鉄道駅で、翌日の「クエッタエクスプレス」の切符を購入する。
としたら後やることは、ビールを飲むだけだよね。

町を歩いていると次々に声をかけてくるトゥクトゥクに、値段の交渉をする。
ホテルまで歩いていけないこともなかったけれど、とにかく暑いので、気力がなくなってしまったんだ。

結局20ルピーで交渉成立し、豪華ホテルパールコンチネンタルに、みすぼらしいトゥクトゥクで乗り付けちゃったよ。

ホテルの入り口にあるゲートで、ちょっと場違いだというので、もめたみたいだったけどね。
乗り付けてもらったので、約束の金にチップをつけて渡して、サヨウナラ。

僕はホテルの5階にある「Gullibar」に駆け上がる。
ホテルの中は外とは別世界で、ガンガンクーラーが効いていて、寒いくらいだ。

MURREE Beer(115ルピー)を2本、 MURREE CLASSIC Beer(184ルピー)を1本飲んだ。
つまみのナッツはサービスですが、もちろんチップを上げました。

【写真】パールコンチネンタルのバーのテーブル(右にあるのが「Lonely Planet Pakistan」)。
【旅行哲学】どこに行っても、本当に望めば酒は飲める。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20050608