「HAI YEN HOTEL」@ニャチャン/ベトナム

ホイアンのホテルで「エアコンつきの豪華大型バス」という話で、ニャチャンへのバスを予約したが、当日朝やってきたのはちょっとゆがんだマイクロバスだった。
でも僕は、「ベトナムのダマシ」にすっかり慣れていたので、とにかくバスに乗れたことだけで満足だ。
マイクロバスに乗り込んだのは、世界旅行者(日本人)、カナダ人2人、ドイツ人2人、それに国籍不明の白人2人だった。
これにドライバーと助手が乗り、さらにベトナム人1人が乗り込んだので、マイクロバスはぎゅうぎゅう詰めだ。
午前6時28分に出発して、30分ほど走るとガソリンスタンドで給油。
クーラーが入るといってたのに、クーラーなしで窓を開けて風を入れて走っている。
僕はもちろん、ベトナム人の約束は全く信用していないので、「そういうものさ」と落ち着いている。
ところが、僕の横に座っていたカナダ人の女性はパートナーの男性をつっついて「クーラーを入れろ」と要求させる。
僕が思うに、このマイクロバスのクーラーは故障してるか、それとも最初からついてないのか、いくら要求しても冷風がまわることはない。
欧米人というのは、契約条件に厳しいので「クーラー付きのバスの切符を買った」からには、クーラーがついてるべきだと思う。
また、付いてないときは、文句を言わなければならない。
これもまたキツイ話だよね。
日本人みたいに、なんでもどんどん諦めた方が、楽かもしれないよ。
と、旅行哲学をしていると、12時40分、道路沿いのレストランで休止。
トイレに行って、ラーメンを頼むと、インスタントラーメンに野菜が入ったものだった。
SAIGON BEER(3.6%,450ml,8000ドン)を飲む(注:1ドル=1500ドン)。
この30分の休息以外は、走り続けて17時30分にニャチャンに到着。
旅行会社の男がマイクロバスに乗り込んできて、ニャチャンのホテルを3、4軒紹介する(つまり、バスでホテルを見て回る)と説明する。
最初のホテルについたときに、僕はサッと降りて、バックパックを背負い、海岸の方へ歩き出す。
実は、「ビーチでは海岸沿いのホテルに泊まること」という「世界旅行定理」があるんだよ。
ニャチャンをバスから見た時、すぐに感じたのは、とくにどうということもない普通のごみごみした町だってこと。
ベトナム南部のビーチだからといって、椰子の木がずらっと並んでいるわけでもなんでもない。
海の近くにいなければ何の意味もない町だと、世界旅行者はとっさに見切ったわけだ。
海岸に沿って走る大きな通りに出ると、目の前に高層ホテルがヌポーッとそびえている。
僕はまずこの高級ホテルへと足を進める。
というのは、世の中いろいろで、海外では高級ホテルが思いがけなくメチャ安だったり、安ホテルが案外と高かったりするものなのだ。
だから、まずこの高級ホテル「Nha Trang Lodge Hotel(ニャチャンロッジホテル)」の値段をチェックにかかったわけだね。
で、レセプションでベトナム美人に聞くと、スタンダードエコノミーという一番安い部屋が50米ドルだ。
ただもちろん、ホテルとしての設備はすべて整っているし、プールもあるらしい。
もし高層階の部屋が取れるなら、眺めもいいだろうね。
と、オプションとして取っておく。
さらに歩くと、この高層ホテルの北側に「HAI YEN HOTEL」を発見する。
これは低層のホテルだが、敷地は広く、立てられた時期も早そうだ。
ということは、「設備は古いが部屋は広く、値段が安い」と予想する。
受付のお姉さんに聞くと、一番安い部屋が朝食付きで25万ドン(17米ドル)。
部屋を見せてもらって、決定する。
僕の部屋はB215室。
確かに部屋は古かったが、ツインベッドルームだし、とにかく広いのがいいよね。
日本では設備は整っていてもホテルの部屋が狭いのがうんざりする。
海外に行った時くらいは、広い部屋に安く泊まりたいものだよ。
部屋にバックパックを置いてホテルを見てまわると、裏には25メートループールがある。
プールサイドにはレストランがあり、ディスコもありで、さすがの古い歴史のありそうなホテルだったよ。
このホテルの朝食もバイキング形式でおいしかったしね…。
その夜は、プールサイドのレストランで夕食を取ったが、ロシア人の団体が入っていた。
ベトナム民族舞踊や音楽などのショーをやっていたので無料で楽しめた。
このレストランで、ものすごいベトナム美女と出会い、世界旅行者は恋に落ちるのだが、それはまた別の機会にね。
【写真】ハイエンホテル
【旅行哲学】ビーチリゾートではビーチに面したホテルに泊まるのがいい。
