カトマンズゲストハウス@タメル地区/カトマンズ/ネパール
日本にいるとなかなかゆっくりと本を読む時間が取れない。
逆に言うと、海外旅行先では、じっくりと本を読むことができる。

だから、海外の長期滞在者が多いところには、必ず、古本屋があって、そこでは比較的安価に本を売っている。
さらに、その買った本を持っていくと、買い取ってくれたり、次の本を買うときに割り引いてくれたりするよ。

僕がこれを体験したのが、20年以上前だったっけ、ネパールのタメル地区の「カトマンズゲストハウス」に泊まってたとき。
ちょっと時間があったので、本屋さんで英語の本を買っては読んで、また戻して読んでを繰り返していた。

ヒマラヤトレッキングの基地ポカラへ行っても、そこには、長期滞在の欧米人が多くて、本屋があった。
さらにそこからバスで国境を越えた、インドのバーナラシー(ベナレス)でも、古本屋があったので、そこで本を買って読んでたね…。

このころは、まだまだ日本人旅行者も少なく、日本語の本はほとんどなくて、英語の本だらけだったので、英語の勉強になったよなー。

ネパールからインド、スリランカと旅をしたので、朝から晩まで英語をしゃべり、英語の本を読んで、すっかり脳が英語化してしまって、日本に戻ってきても、確かにちょっと変だった(日本語が英語風になまってた…)。

今は、世界中どこでも、日本語の本が見つかるので、ちょっと感動が少ないね。
日本人の長期滞在者が多いバンコクでは、新刊本も売っているし、古本もたくさん見つかる。

僕の「これが正しい海外個人旅行」には、バンコクにダラーンと滞在して、次のように本を読むヒントが書いてありますよ♪

「これが正しい海外個人旅行」第二章「メコンを越えてラオスへ」
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/book/treasure2.htm

(付録)バンコクのキモチイイ生活【本を読む】(159ページ)から…。

一個所に滞在してだらだら過ごすには、本を読むのがいい。
ワールドトレードセンターの紀伊国屋書店に日本語の本がたくさんあるが、日本よりもちろん高い。
日本で700円の本(これは実は僕の「間違いだらけの海外個人旅行」なんだけどね)が410Bだったから、6割程度高いようだ。
これだと何冊も買えない。
ただ、ソイ33/1にはスクンビット通りに面して「ELITE USED BOOK」という古本屋があって、日本の文庫本を一冊50B前後で売ってある。
別の本を買うときは、読み終わった本を三分の一の値段で引き取ってくれる(売るときは1/5になる)ので、一日に3冊程度読む僕にとっては欠かせない所だ。
海外で本を読むときに不思議なのは、胡桃沢耕史の「翔んでる警視」シリースとか、門田泰明の「黒豹」シリーズとか、肩の凝らないものを読みたくなること。
胡桃沢耕史の本を読み出したのは、LAの市立図書館で見つけたからで、ベッドに横になってひたすら読みふけるには、とてもキモチイイ。
この「エリート」にもたくさんあった。
門田泰明の黒豹シリーズは「トンデモ本」でも紹介してあった荒唐無稽の超人警察官が主人公。
1999年にフンザの中心カーリマバードの「ヒルトップホテル」でも黒豹シリーズを見たことがある。
日本に帰ってくると読もうとしても絶対に読めないのが不思議だ。
海外滞在向きの本だと推薦して置こう。
インドへ哲学書などを持っていった時代もあったが、僕が見た限り、置き去りにされた哲学書は、ほとんど手付かずの状態だったので、誰も旅先で哲学書などは読んでなかったようだ。
海外の日系書店では立ち読みをするのが定番で、紀伊国屋書店にも立ち読みをする日本人がたくさんいた。
この書店には大川周明の「復興亜細亜の諸問題」とか、石原莞爾の「最終戦争論」とかの珍しい本もあって、バンコクに来た日本人がアジアの問題を過去の思想を参照しながら、いろいろ考えているというのがわかり、興味深い。


ちなみに、自分で持ってきた本も買い取ってくれるが、書き込みがあったり、汚れていたりすると、断られます(涙)。
また、どこかのゲストハウスの名前を書いてある本も、ダメみたいです(笑)。
でもまあ、「手持ちの本は旅行者同士で交換するのが旅の基本」ですから、安く売り飛ばしたりせずに、出会った旅人にプレゼントしたらいいでしょうね。

【写真】カトマンズゲストハウス
【旅行哲学】旅に出て本を読む。それこそ旅の究極の楽しみだね。