カイセリ@アナトリア/トルコ

イスタンブールから夜行のバスでネブシヒールに着いたら、霧に包まれた朝だった。
ボーッっとしていると、わけのわからない客引きが声をかけてきて、一緒にホテルを回り、ベッドにころがりこんで、そのまま昼まで寝る。
昼過ぎにタクシーを拾って、地下都市をまわる。
タクシーの運転手がガイドを兼ねているというタテマエだが、彼は英語をほとんどしゃべれず、地下都市の中では、「じすいずどあー」とか「じすいずわいんせらー」とか言うだけで、何の役にも立たない。
やはり運転手と2人だけで観光するのは、気を使って疲れるものだ。
翌日は、カッパドキアツアーを楽しむために、運転手の話し相手に使うために、誰か他の人間を捜す。
日本からやってきた、某一流企業勤務の会社員を見つけて、タクシーをシェアすることにする。
この運転手ジャミン氏は、英語もかなりしゃべれたし、カッパドキアの名所を要領よく案内してくれたよ。
彼には、フランス人、ドイツ人、イギリス人の女性の恋人がいるということで、休息時間にはフランス語ドイツ語英語の会話本を勉強していた。
彼の言葉では、「ドイツ人の女は観光案内をしたあとで誘うとすぐ寝るよ」という話だったね。
今ではきっと「日本の女は簡単だ」と言いふらしていることだろうが。
ネブシヒールを出てユルギュップへ、そこからなぜか、アンカラへ。
もう一度ユルギュップへ戻り、さらにカイセリへと進む。
カイセリからコンヤヘ、コンヤでステファンキングの「IT」を読み終えて、ちょうど同じホテルに泊まっていたハンドボールチーム「ENKA」の美人コーチにプレゼントした。
トルコのバスは大型だし、道路は舗装されているので、本を読むにはちょうどいい環境なんだ。
コンヤからデニズリでバスを乗り換えてパムッカレ。
セルチュクへ移動して、エフェス遺跡を見る。
そして、マルマリスからロードス島(ギリシア)へ渡りました。
これが僕の一回目のトルコ旅行だった。
このときは、トルコ人の親切を純粋にうれしがっていて、東アフリカからエジプトへ戻ってきた後で、わざわざ中近東を北上した理由も、実はまたイスタンブールへ行きたかったから。
今は、あんまりイスタンブールへ行きたくないけどさ(なーぜー?)。
【写真】カイセリ
【旅行哲学】昔のトルコは確かによかったが。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20041109