ルアンプラバン(Luang Prabang、ルアンパバーン、ルアンパバン)からバンコクへ飛ぶ。

ルアンプラバン空港
世界旅行者の第2弾「これが正しい海外個人旅行」掲載「メコンを越えてラオスへ」から。
(解説)
2000年7月、世界旅行者は、ガイドブックを持たないで、バンコクへ飛んだ。
バンコクから夜行寝台列車でノンカーイへ。
ノンカーイから友好橋を渡って、国境でアライバルビザを取る。
ビエンチャン、ルアンプラバンを見て、ルアンプラバンからバンコクへ飛んでしまうことにした。
この切符の値段が、ルアンプラバンからビエンチャンまでが55ドル、ビエンチャンからバンコクまでが70ドルだった(ルアンプラバンのラオ航空のオフィスで切符を購入)。
21:キモチイイ旅行

午後2時半のQV104便でルアンプラバンを発ち、ビエンチャン空港のがらんと人気のない展望ラウンジで、乗り継ぎの便を待って、バッグを枕に椅子に横になった。
今度の旅を、思い返してみる。

東京からのフライトで一緒になった女の子たちは、友達に会うためにたった2泊3日でバンコクへ遊びに来ていた。
ドンムアン空港からのエアポートバスで出会った男性は、タイで安く気楽に暮らす話をしていた。

国境では、タイに長期滞在するためだけに、ビザを取りにラオスへ来た若者にも会ったっけ。
そして、ラオスでは現地の英語教育のために活躍している男性とも出会った。

これを無理に哲学すると、日本人の旅行が大きく変わっているのがわかるね。
珍しいものを見る、変わった所へ足を伸ばす、ただ観光する、というのではなくて、日本人はもう海外を自分の生活の一部として、その中で生きている。
貧乏旅行をするだけ、旅行自慢をするだけ、というオタクな旅行の時代は完全に終わってしまったようだよ。

空港の出発ボードを見ると、ビエンチャンから、今日は、バンコクへ飛ぶ便が2つある。
タイ北部の中心地チェンマイ、中国雲南省の昆明(クンミン)、ベトナムのハノイへのフライトもある。
考えてみれば、ラオスは東南アジアの中心地なんだ。

ラオスを経由して、いろんな国へ道が通じている。
ふと、バンコクへ戻るのを止めて、このままビエンチャンで中国のビザを取って、昆明へ行ってしまおうかと心が大きく振れる。

しかし、それはやりすぎだと、心はすぐに揺れ戻す。
最初の計画通り、タイとラオスの国境でアライバルビザはゲットしたのだから、あまり欲張ってはいけない。

それに、無理に旅を続けるのは、キモチヨクない。
今回の旅の予定はたったの2週間。

一週間はラオスへの旅で走り回って過ぎたのだから、あとの一週間はバンコクでのんびりと、キモチヨク生活してみるのもいいだろう。

午後8時のバンコク行きQV415便のチェックインは、午後5時55分に始まった。
僕は地図もガイドブックも持たず、ビザも用意せず、(最初の夜の一泊を除いて)ホテルも飛行機も列車も予約せずに、旅に出た。

それでもなんとかなったし、それのほうが、面白かったみたいだ。
旅は出たとこまかせがキモチイイ。

だって、旅に必要なのは、流れるままに旅に身を任せる、その自由な心だけなのだから。

【写真】ラオ航空の飛行機@ルアンプラバン空港(2000)
【旅行哲学】無理をしない気楽な旅が一番だ。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20060810