ミイラ@アスターナ古墳群/トルファン/中国
     
  
僕が参加したCITSのトルファン1日ツアーは、蘇公塔、ベゼクリク千仏洞、高昌故城、アスターナ古墳群、火焔山、カレーズ、葡萄溝(食事つき)、交河故城を、この順序で一日で見てまわった。
別のツアーは違ったルートでまわったようなので、この順序は気にすることはない。
ま、この文章は自分の記憶を確かめるために書いているだけなので、僕個人にとってはツアーの順序が大切なんだけどね。
ツアーとは言っても、入場料は別に払うので、一つ一つ合計するとけっこうな値段になる。
蘇公塔が3元、ベゼクリク千仏洞が20元、高昌故城20元、アスターナ古墳群が20元、火焔山は道路から見えるので無料、カレーズ、葡萄溝(食事つき)、交河故城30元。
だが、ベゼクリク千仏洞の手前に、わけのわからない作り物が並べてあるテーマパークみたいな場所があり、そこで15元取られてしまった(涙)。
これは完全なボッタクリなので、切符は買わない方がいい。
でもまあ、15元は200円ちょっとなので、気にすることもないかな。
合計で、108元。
1日ツアー料金が50元なので、合計158元。
また、うどんにトマトと鶏肉が入っている食事が6元、ビールを一本飲んで5元。
つまり、本当にホントにかかった金は、169元になった。
ところで、中国を旅行する貧乏旅行の若者はほとんどがドミに泊まる。
その料金が、トルファンの定番ホテル、オアシスホテルだと1人27元、もう一つのトルファンホテルで1人30元。
この時期、1元=15円くらいだったので、20元は300円だけどね。
宿代に比較すると、入場料の20元というのはなかなか高いわけだ。
ところで、アスターナ古墳群なんだが、ここは平らな地面に通路があって、地下への道があり、その中にミイラがあるというだけの、ガッカリするようなところだ。
僕も、「えっ、これだけなの…」と、思ったが、日本人は何事も諦めるのが習慣になっているおとなしい民族だ。
「仕方ないなー、ハズレだ」とすぐに諦める。
僕はせっかくだからと、「撮影禁止のミイラ」を写真に取ったけどね。
ところが同じツアーに参加していたイタリア人の痩せた若者は、さすが根性がある。
大声で文句を言い出したよ。
「こんなところで20元はボッタクリだ!」と、訛りのある英語で中国人ガイドに食ってかかる。
雰囲気的に、なんとなく危ないやつだったので、なるべく関わりあいたくないのは、中国人も日本人も他の欧米人も同じだ。
他の参加者は彼の怒りが収まるのを静かに待っていたが、結局このイタリア人は、握った金はゼッタイに返さないと評判の中国人から、入場料の20元を取り戻してしまった。
僕は「この根性は素晴らしい、見習わないといけないなー」と思ったが、他の白人は「Waste of Time!」と言葉を吐き捨てていた。
ま、でも「ひどいものを見た」というのが旅の話では一番ウケるので、20元はケチらない方がいいかもね。
【写真】アスターナ古墳群のミイラ
【旅行哲学】ひどいものを見せられたという話が一番ウケる、それが海外個人旅行。