ペトラ遺跡@ヨルダン

これは、僕がエジプトからヨルダン、イスラエル、シリアと中近東を北上して、トルコへ入ったとき、1988年のことだ。
エジプトのヌエイバから、アカバ湾をフェリーで渡って、アカバで1泊。
一緒だったフランス人の子連れ美女から「一緒にペトラへ行かない?」と誘われたが、翌朝とっとと、アンマンへと向かった。
アンマンで宿を決めて、日帰りでペトラの遺跡へ向かう(往復のバス切符6JDは昨日買っていた)。
JETTバスの朝6時40分発に乗ると、途中でちょっと休息があって、到着が午前10時半、つまり4時間かかった。
ペトラ遺跡の入場料は1JD(1ヨルダンディナール=360円)だったが、そのあとかなり高額になったらしいよ♪
2000年で一日入場料が20JD(3400円)!、だそうだけどね(笑)。
これは、2300年前の遺跡だって。
ペトラの遺跡は、入り口から馬に乗っていく人も多く、声をかけて誘われる。
が、ケチな世界旅行者は長年の浸食がつくり出した"シク"と呼ばれる細長い谷を、1人で歩いていく。
両側から断崖が迫った細い道をかなり(30分くらい)歩くと、突然目の前が開けて、神殿(エル・ハズネ)が出現する。
これはかなり感動的だが、僕は全く情報を持ってなかったので、他の人の3倍くらい驚いたかな。
そのあとは岩山に囲まれたペトラの遺跡が広がる。
世界旅行者は歩いて歩いて歩き回って、かなり山の上まで登ったら、そこでまたひっそりとした神殿を見つける。
神は世界旅行者を招いて、啓示を与えてくれました(これは、ヒ・ミ・ツね)。
この歩いたところが、ED-DEIRというところ。
登るのに45分、降りるのに30分かかったよ。
ペトラからの帰りのバスで、ユーゴ人の若者と会って、いろいろ話をしたよ。
その後ヨーロッパへ入って、コペンハーゲンからオスロへの夜行列車のクシェットで一緒になったイスラエル人が、「イスラエルからペトラの遺跡を見に行って、帰ってこなかった友達がいるんだけれど、会わなかったか?10年前だけどさ」と聞いてきた。
イスラエル人はもちろん、そのころヨルダンへは入国できなかったので、若者の間ではこっそりとペトラの遺跡を見てくるのが流行したらしい。
それでそのまま帰ってこなかった人も多かったんだってさ。
【写真】ペトラの遺跡
【旅行哲学】遺跡を見て、どんな伝説を作れるかが大事ね。
【参考】
ペトラの遺跡は、「インディジョーンズ・最後の聖戦」の舞台になったので有名らしいよ。
もちろん僕はこの映画を見たが、それが世界一周中の南米チリの首都サンティアゴだった。
ところが僕は疲れていて、(また、この映画はたいして面白くなかったので)途中で寝てしまったんだ。
だから、エルハズネの記憶がないんだね(笑)。