クエッタエクスプレス@ペシャワール〜クエッタ/パキスタン 2泊3日の鉄道旅行。

ラワルピンディでパキスタンの鉄道時刻表を買ったのだが、パキスタンにはものすごく複雑な鉄道網があって、この列車がいったいどこを通っているのか、さっぱりわからなかった。
僕が乗ったのは一等寝台車のはずだが、ベッドは部屋の両方の窓側に二段になって四つ。
あと進行方向の壁に上下2段の合計6つ。もう一つの壁の方に、トイレが付いていた。
ただ、座席のベッドがあるだけで、布団もシーツも枕も何もかも、全くない。
夜になって寝る時間では、ベッドが6つあるので定員は6名なのだが、朝になると、下段のベッドが座席になり、そこの定員は4人、つまり12人の定員になるようだ。
だから、僕が寝ていて朝になると、誰かが、寝ている僕を押しのけて座ってきた。
この列車は、パキスタンをぐるーりと回っていく一番長い列車で、車掌も、僕が最初から最後まで列車に乗ると言うのでびっくりしていたよ。
そんな無謀な人間は、アジア横断の旅行者でもめったにいないのだろう。
途中でいろんな人が乗り降りして、だいたいは英語を話すので、次々と世間話をしていた。
日本女性旅行者とエッチの想い出を話す医者。いかにも怪しい警察官二人、妻を2人連れた金持ちのパキスタン人など。
実は、途中で降りて、モヘンジョダロの遺跡へ行こうと考えていたのだが、乗り継ぎの連絡が悪く、面倒になってやめてしまった。
クエッタに到着する前は、ほとんどの人が降りてしまい、僕一人でボーっと寝転がって、窓を開けて、高原を走る列車から風景を見ていた。
これは、とても気持ちがよかった。
【写真】クエッタ鉄道駅
【旅行哲学】おそらく僕の最長鉄道乗車記録は、このクエッタエクスプレスの50時間だろうね。
この話 http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20050903
