楽宮旅社@ホアランポーン駅からちょっと歩く/バンコク

世界旅行者は1990年に、オーストラリアからインドネシア経由でシンガポールへ入り、マレーシアを通ってハジャイから夜行寝台列車でバンコクホアランポーン駅へ。
そのころ名が知られて、日本人だらけだった「ジュライホテル」へ宿泊した。
ジュライの部屋は結構広くてバストイレつき。
僕の部屋に椅子がなかったので、それを要求してゲット。
僕の部屋502号室は、クーラーはなくて扇風機だけで、部屋代は120バーツ。
この時期のバーツは4円程度だから、早い話一部屋500円だった。
すぐ近くには伝説の日本人宿「楽宮旅社」がある。
楽宮は、1981年の谷恒生の「バンコク楽宮ホテル」で有名になった。
僕も読んでみたが、もちろんこれは小説なんだ。
ただ、海外個人旅行が一般的になる前の旅行者の生態を描いていて、なかなか興味深かった。
ただ、僕はこの本の中のフィクションの部分がわかるけどね(笑)。
2002年に「バンコク楽宮ホテル残照」という本を書いたが、それは全く面白くなかった。
僕がバンコクへ行った1990年ころでも、「わざわざ物好きに楽宮に泊まるか〜(笑)!」という雰囲気はあった。
だから、部屋も広くて居心地もいい「ジュライホテル」に日本人が集まっていたわけだ。
さて、楽宮の下には「北京飯店」があって、日本料理を出している。
もちろんメニューも日本語だ。
北京飯店で一人で飯を食っていたとき、同じく1人で食事をしていた日本人に話しかけるた(雰囲気を見て、話が面白そうだと見当をつけたんだ)。
予想通り話が盛り上がったので、2人でビールを飲みつづけ、北京飯店を追い出される。
そこで、さらにジュライホテルの近くへ移ってビールをひたすら飲み続け、話し続けた。
2人で飲んでいると、別の(インド帰りだったかしら?)日本人が「楽宮へ行きたいんですが、どこか知ってますか?」と声をかけてきた。
そこで楽宮まで送ってあげて、今度は3人でビールを飲んだよ(笑)。
正直、楽宮へ僕が入ったのはこのときだけだったんだけどね。
ところで、僕が話をした日本人は、昔は全共闘で鳴らした経験のある、過激派の関係者みたいだった。
東大の安田講堂事件など、いろいろと裏話をしてくれた。
ちなみに僕が京大へ入ってしまったのは、その安田講堂事件で東大の入試がなくなったせいだったんだけどね(涙)。
だから、首しめてやろうか!なんて思わないこともなかったが…。
これは1990年だったから、まだもちろん社会党は存在した?はずだ。
旅先なので、世界一周のピースボートの話も出て、その中で、「土井たか子は辻元清美を後継者に決めている」との話が出てきた。
つまり、辻元清美は、15年も前から、社会党、社民党の活動家の希望の星だったんだね(笑)。
【写真】楽宮旅社
【旅行哲学】辻元清美は15年以上前から、土井たか子の後継者だった。
「これが正しい海外個人旅行」の「旅のヒント」の第七項にも楽宮のことを書きました。
「これが正しい海外個人旅行」http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/book/treasure2.htm
「旅のヒント」07:
LAで知り合った真面目な学生が、卒業直前に「サラリーマンになったら、仕事一筋で行きたいので、その前に一度だけ、思い切り女と薬をやりたいんですが、いい所を知りませんか?」とホッペを赤くしながら、僕に聞いてきた。
僕は「バンコクへ行って、そこにいる日本人に聞けばいいさ。東南アジアなんかにいる連中の目的は、売春婦とドラッグだけなんだから」とズバリと答えてあげた。
泊る所は、有名だったジュライホテルがなくなったので、バンコクの中国人街にある「楽宮」を推薦した。
すると彼は一週間後に「女も薬も、向こうからドアをノックしてやってきましたよ」とニコニコしながら帰国した。
ただ彼は、その旅行以降、真面目なサラリーマンどころか、日本でも風俗大好きなエロサラリーマンに人格が変化したという噂だ。
男性なら、自分から捜さなくても、東南アジアに行って、一人で中級ホテルに泊っていれば、ボーイが声をかけてきたり、女から電話がかかってきたり、直接部屋に押しかけてきたりする。
僕が中国青海省のゴルムドという町の市政府招待所というちゃんとしたホテルに泊った時、深夜、売春婦がドアをノックしてきた。
町一番のホテルぐるみで売春をやっているわけだ。
シンガポールでも、韓国慶州のホテルでも、台北でも、売春婦から電話がかかったものだ。
いま若者に人気のカンボジアやベトナムに行けば、いくらでも女も薬も安く手に入る。
これは現地にいる日本人旅行者に聞けば、いくらでも教えてくれるだろう。
プノンペンの「キャピタルホテル」には、情報ノートがあったが、女性の買い方と値段がとても詳しかった。
日本女性も、海外旅行大好きという場合、海外でいろんな男性が声をかけてくるので、簡単に後腐れなくエッチできるという理由で、旅に出る人も多い。
女性の場合は、特に努力しなくても、ボーッと東南アジアのビーチにいたり、イスラム諸国で親切な男性に感謝して旅をしているうちに、いつのまにか男性とベッドに入ることになるので、何も考える必要はない。
