龍門大廈@ハルビン駅前/黒龍江省

ハルピンの駅を出たところにそびえたつのが、龍門大廈だ。
ここはもともと満州国時代の「大和ホテル」なのだが、その面影はどこにもない。

ただ単に、ヌポーッと駅前に立っていて、
見るからに、ビジネスホテルの感じがして、ほんとに興ざめだね。

大連からの夜行寝台列車は、早朝ハルピン着。
1909年10月26日、伊藤博文が、朝鮮独立の志士、安重根に一番ホームで射殺されたハルピン駅に降り立って、駅前に出る。

目の前のホテルまで、たどりつくのが大変だったよ。
実は、駅前に地下街があってその通路を通るのだが、朝が早すぎて、地下街が閉まっていて、地上を通るしかない。
地上には横断歩道も何もなくて、駅前の駐車場を抜けて、歩道と車道を別けるフェンスをよじ登り、車の間をすり抜けて、向うまで行くんだ(涙)。

ところで、龍門大廈には、旧大和ホテルの建物はあることはあるんだ。

宿泊料金に朝食が含まれていたので、翌朝食堂を探して、このビルのホールから、横の階段を登って、いくつものドアを通って、廊下をぐるぐると回っていくと、なにか不思議に時代がかった立派なホールに出る。

これが、旧大和ホテル時代の建物で、いまは、レストランとして使われているようだ。

その入り口は現在のホテルの右側にまわったところにあるんだけどね。

by世界旅行者

注)右上の写真は、ハルピン駅から龍門大廈を見たところです。
【写真】ハルピン駅前から龍門大廈を望む
【旅行哲学】伝統のあるホテルはいいね。