トプカプ宮殿からボスボラス大橋を望む@イスタンブール

1996年の秋、僕は北欧から東欧を、普通ではない国境の越え方をしながら、ずずずっと下って、イスタンブールへとやってきた。
1988年に泊まったことのある「エリットホテル」にチェックインする。
が、夜中の午前3時ごろまで下から大きな音楽が響いて眠れない。
とても下品な宿に変化していた。
そこで昔は安宿だった「モーラ」のダブルベッドの部屋35ドルをマネージャーと交渉して、20ドルに値切って泊まる。
僕はイスタンブールはもうほとんど見ているのだから、とっとと移動すればいい。
実は、イスタンブールで考えていたのは、ここからどこへどうやって動くか、なんだよ。
イスタンブールから、ちょっと変わったところへ行ってみたい。
それは、地中海の島「キプロス」か「マルタ」なんだけどね。
しかし旅行代理店を当たっても、ピタッとした値段が出ない。
そこで、いろいろ考えながら、イスタンブールでまだ見ていないところへ行ってみる。
スルタンアフメット地区の端にあるのが「トプカプ宮殿」だ。
ここはなぜか、行ったことが無かった。
入場券売り場で手持ちの国際学生証(ISIC)を見せると、36万トルコリラが、17万トルコリラに割り引かれた。
ちなみに、この時期、1米ドルが9万4千トルコリラだった。
わかりやすく換算すると、トプカプ宮殿の入場料は、ノーマルで5百円程度で、それが学割で250円くらいになったという話。
もちろんこれは、外国人旅行者向けのボッタクリ料金だけどね。
宮殿の中の財宝は確かにすごいものだったが、何か全体的に繊細さが欠如した、大雑把なもののような気がしたね。
次に、ハーレムのガイド付きツアーに参加する。
これが学割が効かず、15万トルコリラ(200円)。
ボスボラス海峡を見下ろすテラスへ行ったら、東洋人の女性がいたので話しかける。
すると、韓国人だったので、互いに写真を撮ることにした。
それがこの、トプカプ宮殿のテラスからボスボラス海峡をバックにした写真だ。
よく見ると、僕の背後にボスボラス大橋が見えるよ。
考えてみると、この写真はすごい。
右側がアジア、左側がヨーロッパ、それをつなぐボスボラス大橋、撮った場所がトプカプ宮殿で、真ん中に立つのが有名な世界旅行者先生、撮影者は韓国人女性なんだから。
それに、トルコの写真でも、ボスボラス大橋の写真はなかなかないよ。
これって結構ポイントが高いと思わないかい(笑)?
【写真】トプカプ宮殿に立つ
【旅行哲学】写真は撮れる時に撮っておくこと
参照: トプカプ宮殿博物館
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20060906
