ボロブドール遺跡@ジョグジャカルタ/インドネシア
僕は最初の世界一周の途中、オーストラリアのダーウィンからインドネシアのチモール島へ片道切符で入国した。
そのあとバリ島のサヌールビーチで少し身体を休めて、ジャワ島のジョグジャカルタへと飛ぶ。
注)オーストラリアからチモール島へ入った話は http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/borders/kupang.htm を読んでね。
ジョグジャカルタの空港で出会ったインドネシア音楽研究の日本女性たち3人と一緒にタクシーをシェアして、プランバナン遺跡を見ることになった。
これはただ、空港からジョグジャカルタの町へのタクシーをシェアしようと声をかけたら、彼女たちがプランバナン遺跡へ行くというので、ついてっただけなんだけどさ。
プランバナン遺跡などというものは、彼女たちに会うまでは名前のかけらも聞いたことがなかったし、普通の日本人はほとんど知らなかったんじゃないかな。
でも、このとき世界旅行者が訪問したということも一つの大きな要因となって(?)、1991年に世界遺産に登録された。
世界遺産になってしまえば、誰だって興味を持つものだ。
今では、ボロブドール遺跡を見に来るツアーには必ずプランバナン遺跡もトッピングされて、さらにおいしくなっていることだろうね。
プランバナン遺跡を見るためだけに、わざわざジョグジャカルタへやってくる人はいないよね。
このとき、神が女子大生さんたちを餌にして世界旅行者をプランバナン遺跡へ導いたと考えるのが自然な流れだ。
神は偉大なり!
さて、世界旅行者がジョグジャカルタへ来たのは、もちろんもっともっと名前の知れた、中学校の教科書にも載っている「ボロブドール遺跡」を見るためだ。
もちろん遺跡へ行くなら現地のツアーに参加すれば簡単。
しかし、世界旅行者はそんな安易なことはしないよ。
当然、現地の交通機関を使う。
まず、観光案内所へ足を運び遺跡への行き方を聞き出す。
観光案内所の説明どおりに、歩いてバスを見つけ、ムンティランでバスを乗り換え、ボロブドールのバス停へ到着。
バスを降りた後、方向を間違えて歩いてしまったので、通りかかったベチャックというリキシャーに乗り、ボロブドール遺跡の入り口へ。
さすがユネスコが整備しただけあって、入り口から遺跡までに距離がある。
遺跡の整備に無駄に金をかけている。
これは、グアテマラのティカル遺跡でも感じたことだが、公務員のやる施設整備事業というものは金の無駄遣いをするという典型だと感動する。
まず遺跡の頂上まで登って、ゆっくりと降りながら一応全部見た。
またベチャックに乗って、ちょっと離れたところにあるパウォン寺、メンドゥ寺を見て、またバスを乗り継いでジョグジャの町へ戻る。
そうそう、遺跡へ行くバスの中でイヤに化粧の濃いインドネシア人の女性二人と話をしたよ。
彼女たちは学校の教師と自己紹介をして、「日本人にしては英語が上手ね」と褒めてくれた。
でも、世界旅行者はなにしろ「ケンブリッジ大学英語検定試験特級(CPE)」というすごい資格を持っているのだから、彼女たちの英語が教育を受けたものではないと見破ってた。
多分夜の商売の女性なのだろう。
そういう出会いもまた、ローカルバスに乗ったからこそだよね。
【写真】ボロブドール遺跡
【旅行哲学】現地の交通機関を使って旅をするとツアーより3倍は楽しいかも。