「バベル」を見に行ったら「ゴーストライダー」になる

【ロサンジェルスタイムズで「バベル」を見つけて喜ぶ世界旅行者】
海外旅行からの帰国前日は、荷物をまとめて、だらーんと過ごすのがいい。
ところが、僕には一つだけ気になっていたことがあった。

それは、「バベル/Babel (2006)」のことだ。
この時期はまだアカデミー賞の発表前で、バベルでの菊地凛子の演技力がすごいと評判だった。

しかも日本公開は、帰国後になるというのだから、これは見逃せない。
だって、「これが正しい海外個人旅行」にも書いているように、海外で見る映画はただの時間つぶしではない。
海外で映画を見ていれば、映画と海外旅行を一度に語れるんだ。
これは、絶対的な話のネタになる。

だから僕は、話題になったほとんどの映画を海外で見ている。
それは、《世界旅行者「みどりのくつした」が旅と映画をまとめて語ります》でまとめ始めているので、読んでね♪

日本でやってない、話題の「バベル」はぜひともロサンジェルスで見なければならないだろう。
というわけで、ロサンジェルスタイムズを買って、近くのダイナーで朝食を食べながらチェックしました。

ちゃんとバベルの宣伝が乗っているよ。
メキシコへ行く前に見た「硫黄島からの手紙/Letters from Iwo Jima(2006)」も、日本で見ていた。
やはり海外で見ておくと、また海外の観客の反応なども語れて、ウンチクになるからね。

都合がいいことにバベルは、前回「硫黄島からの手紙」を見た「ArcLIght Cinemas」でやっている。
午後1時半ごろの開始が目に付く。
これは時間を潰すにはちょうどいい。

そこでもちろん、行きました。
ところが、映画館に入ると、バベルの上映回が見つからない。

切符売り場の人に聞くと、「先週で終わった」という。
今日の新聞にはっきりと書いてあったのだが、世の中の常識として「メディアの情報よりも、その場に自分で行った方がもちろん正しい」。
だって、現実にバベルはやってないんだからさ。

仕方無しに、始まりかけの適当な映画を選ぶ。
それが「ゴーストライダー/Ghost Rider (2007)」だった。

でも誰が出演者なのか、どういうストーリーなのか、全く情報は持ってなかったんだけどね。
まず気が付いたのは、硫黄島からの手紙とは、観客の雰囲気(レベル)が全く違っていたこと。

始まる前からわいわい騒いでいて、かなり品が悪かったよ。
あとでアメコミを映画化したものだとわかって、あの雰囲気が理解できたけどね。

主人公が出てきて、どこかで見たような人だなーと考えていたら、ニコラスケイジだった。
わけのわからない映画だったので、「これでは日本に戻っても話のネタにならない」と考えていた。

ところが、日本に戻ったら、ニコラスケイジが日本へ来て、映画の宣伝をしていた。
これでまた、ひとつ話のネタができたというわけだね。

【写真】ロサンジェルスタイムズでバベルを見つけて喜ぶ世界旅行者
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20070417