1800円の正規料金で「ヤッターマン」を見る@丸の内ピカデリー2/有楽町/東京(2009)

【ヤッターマン/Yatterman(2009)」の切符】
「ヤッターマン」というのは、僕は知ってることは知っていた。
でも、アニメで放送されていたころは、全く興味がなかった。

僕は、「ウルトラマン」に対しても興味がなかった。
もちろんウルトラマンが好きな人もいたのだろうが、おそらく感性が基本的に違っていた。

例えば、お笑いにしても、「ドリフターズ」が好きな人もいたのだろうが、僕は「ドリフターズ」が大嫌いだったからね。
もちろん、志村けんも、下品なので、見ることはなかった。

志村けんやドリフターズが好きだったのは、田舎の頭の悪い中学生レベルだ。
例えば僕は、どんなに魅力的な女性でも、志村けんのファンだというような人とは話したくもない。

だから僕は、「タツノコプロ」もタツノコプロのアニメも嫌いだった。
感性のレベルが低すぎたからだ。

しかし、ヤッターマンを実写化した映画はまた別のものだ。
特に「ドロンジョ様を深田恭子で撮る」というのは興味深かった。

深田恭子を使うという意味は、「気が抜けている/力を入れてない」ということだからね。
しかも、ヤッターマン2号の福田沙紀 は、その変身ポーズや表情がとってもかわいい。

これは見に行かなければならない。
しかし、僕がいつも映画を見に行く近所のシネコンではやってない(涙)。

上映館を調べると、有楽町の「丸の内ピカデリー2」ではやっている。
で、しかし一般客に対する割引は、毎月1日の「映画の日」しかない。

4月1日まで待ってもいいが、それまで上映されているかどうか、わからない。
また、春休みに入って、子供だらけになるのもいやだ。

僕はとにかく、混雑した映画館というのが大嫌いなんだから。
しかも歳なので、ひょっとしたらコロッとこの世からおさらばするかもしれない。

焦って見に行きました。
でも一応その前に、チケットショップには寄ってみました。

ショップのおじさんに「ヤッターマンありますか?」と聞く。
すると、「もうない。ずいぶん安く出してたんだけどねー」という答。

こうなれば仕方がないので、正規料金の1800円を払って、丸の内ピカデリー2へ入りました。
映画館は有楽町にあって、しかも朝一番の午前11時の回。

さすがにここには、子供の姿はなかった。
ジャニーズファンのキャバ嬢っぽい女性や、高年齢男性が多かったです。

【有楽町マリオン】
ところで、ピカデリー2へ入ったのは最初の経験でした。
ここは、二階席があって、その一番前に席を取りました。

僕が館内を見渡したところ、二階席の一番後ろがよかったかもしれません。
1回席は前の人の頭が邪魔になる可能性がある。

【丸の内ピカデリー2】
映画の感想。
日本映画としては良かったと思う。

最初から中盤はよかったが、終盤がダメだったけどね。
これは、日本人の脚本が、最後まで詰めきれるパワーがないからだろうね。

ドクロベエのキャラが弱くて、これならドクロベエを出さない方がよかった。
ドクロベエに金がかかってないのが、モロわかりだからね。

最後の海江田博士(阿部サダヲ)とドクロベエとの対決シーンが、無意味に長くて、つまらない。
結局、ドクロベエを出したところで、脚本が失敗してるんじゃないかな。

それと、岡本杏理は顔がおかしくて、美少女じゃない。
鼻が大きすぎないかな。

岡本杏理を使わなければならない理由がわからない。
特に演技力が必要なわけではないのだから、もっとボーッとした美少女を使った方がいい。

【ヤッターマンの上映時刻ボード】
最後は続編があるようなつくりになっている。
しかし、続編は、もちろんありません。

この、続編がありそうな映画の終わり方は、カルトフィルム「ゴースト・ハンターズ/Big Trouble in Little China」の真似ですね。
それと、ピカデリー2では、ヤッターマングッズを売っていた。
しかし、品物がしょぼくて品切れだらけ。

ここは、「ヤッターワン」とか、「ドロンジョフィギュア」とかを作って売れば、大儲けできるはず。
日本の映画関係者は、本当に金儲けが下手だね(涙)。

こんな調子では、とてもとても世界進出は無理だね。
いつまでも、世間知らずの映画青年として、日本国内で細々とやってくしかないね。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20090310#p2