サイゴン(ホーチミンシティ)を歩く@サイゴン/ベトナム
2002年8月13日(火)、世界旅行者はベトナムのビーチリゾート、ニャチャンを午前9時に出る。
ファングーラオ通りの「サイゴンツーリスト」前に到着したのが午後8時30分。

小雨の降る中を、数軒ホテルやゲストハウスを当たった。
がピタッと来るところがなくて、サイゴンツーリストの隣のリバティー3ホテル」にチェックインした

翌日、ホテルに預けておいたパスポートをもらって、シンカフェでカンボジアのビザを申し込む。
この時期、朝の8時30分前に申し込むと、その日の夕方6時にビザの入ったパスポートを手にすることができた。

これで手数料込みで22ドルだ。
ニャチャンからのバスで一緒だった秋山くんは、ハノイでカンボジアビザを取っていたが、そのときは3日かかって手数料込みで30ドルも取られたという。

実は、カンボジアの入国審査のところで、ビザは20ドル払えばその場で取れるとわかったんだけどね。
ただ2ドルの手数料ならば、あらかじめ取っておいたほうが安心だ。

というのは、僕が何度も繰り返し言うように、「ビザの取得条件、入国条件はすぐにコロッと変化するもの」なので、ビザを手にしている方が安心だからね。
安心料の2ドルは決して高くはない。

ところで、日本ではサイゴンのことをわざわざ丁寧に「ホーチミンシティ」と呼ぶ。
が、現地ではサイゴンで十二分に通用する。

サイゴンの空港のスリーレターコードは「SGN」とサイゴンのままだ。
また、ファングーラオ通りには「サイゴンツーリスト」がある。
さらには、シンカフェのサイトにも、英語で「SAIGON(サイゴン)」と表記がある。

だから、日本人はサイゴンと呼んでいいんだよ。
だって、みんなサイゴンでわかるんだから。
言いやすいしね。

僕は1994年にサイゴンにやってきている。
そのときは、ファングーラオの安宿街ではなくて、ベンタイン市場前のバスターミナルに面した「バンカンホテル」というところに泊まった記憶がある。

なぜここに泊まったかというと、プノンペンから一緒に来た日本人の若者が、たしか、連れてきてくれたんだと思う。
僕は不便だと思ったので、サイゴンの中心部のドンコイ通りにあった「サイゴンホテル」に移動したけどね。

このとき、サイゴン市内は歩き倒している。
レロイ通りを何度も歩いて、ベンタイン市場は中に入ってみた。

レロイ通りとグエンフエ通りの角のレックスホテルで、アイスクリームも食べた。
歴史のある中央郵便局にも行ったし、サイゴン大教会でも1人静かに祈った。

ドンコイ通りをサイゴン川まで歩いて、ベトナム戦争の時には、世界のジャーナリストが泊まっていたという、マジェスティックホテルも見た。
もちろん泊まってもよかったのだが、1994年には改装中で泊まれなかったんだ。

統一会堂(旧大統領官邸)、戦争犯罪展示館へも行った。
ドンコイ通りのコンチネンタルホテルへも入った。

ドンコイ通り周辺のサイゴンの市内中心部は、十分に歩いて回れる。
ところで、バックパッカーストリートが集まっているのは、ファングーラオ通りと、そこからちょっと入ったデタム通り周辺だ。
問題は、デタム通りから一般ツーリストの集まるドンコイ通りまでは、軽く歩くにはちょっと遠いんだよ。
ファングーラオ、デタム通りからドンコイ通りとその周囲の中心街まで2km、僕の記憶ではあちこち眺めながら歩くと30分程度かかる。
中間付近にベンタイン市場があるので、そこを目印にすれば、ドンコイ通りまでそんなに遠いと感じないかもしれない。
下手にシクロなんかに乗ったら、今のベトナムでは必ずぼったくられることになるので、覚悟してください。

2002年も、世界旅行者はズンズンと、ファングーラオから、ベンタイン市場、レロイ通りを通って、市民劇場へぶつかる。
そこからドンユー通りへ曲がって、ぶつかったのが日本食堂「ドラエモン」だ。

このとき僕は、大阪から上海に船で入って以来、雲南省からベトナムを縦断してきていた。
雲南省大理の菊屋で日本食ぽいものを食べて以来、日本風の食事をしていない。

そこで、なんとなく安そうなドラエモン食堂へやってきたわけだ。
店の外観も大衆食堂の雰囲気。
中には日本の雑誌やマンガもあると聞いている。

もちろん、僕は店に入る前に料理の値段をチェックしてみた。
すると、安いものでも5ドル以上する。

これは、とてもバックパッカーに手の出る値段ではない。
5ドル出せばベトナムでは一泊できるし、ビールもたくさん飲めるからね。

というわけで、世界旅行者はドラエモン食堂へは入らず、そのまま中央郵便局へ行きました。
中央郵便局で、友達に絵葉書を書いて送った。
でも、1994年とは全く違ってきれいになっていたのが、びっくり。
昔は鼻水をたらした小さな女の子たちが、郵便局前で絵葉書を売っていたものだが。

【写真】バックパッカーには手の出ない、高級日本食堂「ドラエモン」
【旅行哲学】海外の日本レストランは高い。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20060804